ピータン
久しぶりに午前から自分の活動をした。
オリンピックの競技は、だいたい朝10時前後から始まる。良くて昼前、長いと14時くらいまで、テレビの前にかじりついていることになる。
競技が終わる頃には少し日が傾き始めていて、空が暗くなる時間を意識し始める。そうなると、夜には眠くなる自分にできることが限られてしまうので、そのまま一日外に出ずに終わる。
そんなオリンピック廃人の私ですが、今日は特に自分的にめぼしい競技がなかったので、久しぶりにキチンと起きて、外出した。
やっぱり午前の空気は気持ちがいい。
布団の暖かさと微睡みに甘えて、遅くまでゆるゆる寝てしまうのも気持ちがいいけれど、外にはまた違う気持ち良さがある。
電車に乗り、少し遠くのターミナル駅にある映画館で映画を観る。本編上映前の予告でまた気になるものがあったので、チラシをいくつかもらっていく。
朝食を意図してあまり摂らなかったので、映画が終わる頃には空腹だった。
目当ての店は人気店だけあって、昼過ぎでも満席で諦めた。
どうしたもんかと彷徨っていると、点心とまぶしいネオン管が光る中華料理店が目に止まる。まあいいかと入店し、小籠包と中華粥を注文する。
中華粥には、ピータンが散りばめられていた。
人生で初めてのピータン。28年生きてきて、初めてのピータン。
食べてみる。
…?
何とも言えない不思議な味。何個かは特に支障なく食べられていたけれど、口にすればするほど、ピータンのクセがくどくなってきて、食べるのをやめた。
粥は薄めの味だった。ピータンのクセを考えると妥当な味付けなのかもしれないが、量が多かったのもあって少し残した。
小籠包は美味しかった。
会計をお願いする。思ったより金額が高くて一瞬怯む。けれども何ともないような顔をして、支払いを済ませて店を出る。
何だかなあ、と少し肩を落とす。
歩きながらずっと違和感を感じていた。
し、下着がキツイ…
下着のワイヤー部分が変なふうに曲がってしまっているのか、当たりどころが悪いのか、ずっと私の胸の下を締め付けていて、苦しい。
太ったわけではない、と思う。良く言えば物持ちがよいので、この下着も長く使っているので、変形してしまったのだと思う。
ここ数ヶ月、下着の違和感を感じることが多くなっているので、入れ替え時かもしれないな、と新しい下着を買いに行くことにする。
ちょうど気になってた店があったので、のぞいてみる。なかなか好みのデザイン。フラフラ眺めていると、かわいらしい店員さんが声をかけてくださったので、試着してみる。
店員さんにチェックしてもらうと、もう一つ上のサイズがいいとのこと。
な、なんだってー!
この5年で少し成長したのか、昔測ったのが間違っていたのか、どうやら私はきついサイズの物をつけていたようである。そりゃ苦しいわな。
店員さんの言う通り、一つ上のサイズをつける。
ら、らくだ🐪!(絵文字って見えるのかな)
そのまま購入の流れになったものの、手持ちが少ないことを思い出す。
ハラハラしながら、店員さんの計算を待つ。
何とか家に帰れそうで、一安心。
手厚く見送られ、帰宅の途につく。
いやあ、久しぶりに手持ちがない!って焦ったわよね。
クレジット持ってるけど、あまり使いたくないからね。
お金って大事だなあ、と明日、最後の給料日を前に思うのでした。
大切に使おうね。
オリンピックもいよいよ今週で終わるんだから、本格的に職探ししろよ、自分。